整備不良により、非常時に屋内消火栓ポンプやスプリンクラー等、消防設備機器の負荷が一気にかかると約3倍以上の負荷がかかり、 非常時に自家発電設備が動かずに、消火活動が出来なかった事例が「東日本震災及び熊本地震等」の報告で明らかになりました。そのため、1年に1回は発電機定格出力の30%以上の負荷を30分以上かけて、常に正常な出力が確保出来るか確認する事を推奨いたします。
30%以上30分以上の負荷出力点検 (参考値)
自家発電装置の定格出力が、加圧送水装置の出力を上回っていれば稼動しますので、必ずしも定格出力の30%以上の負荷がなければならないということではありません。当協会として、消防設備の必要出力値を考慮、一般的な目安として消防予172号の点検要領に基づき、定格出力の30%以上、30分以上の連続運転にて確認することを推奨しております。以下、『定格出力の30%以上、30分以上』の表記は、当協会推奨方式としてご覧ください。
自家発電設備の法定点検 3つの柱
1・電気事業法の定期点検
電気系列と5分程度の無負荷(空ふかし)によるエンジン試運転
1年に1回の点検
2・消防法の定期点検
6ヶ月に1回の機器目視点検と1年に1回の無負荷(空ふかし)によるエンジン試運転
1年に1回の点検
3・30%以上の負荷運転点検
30分間30%以上の負荷をかけ、無負荷(空ふかし)運転で堆積したカーボンを燃焼排出させて、非常時に最低限必要となる「30%出力」を確認して、その測定データーを添付する事
1年に1回の点検
なぜ無負荷(空ふかし)運転だけではダメなのか?
月次点検等で行なっている無負荷(空ふかし)運転点検だけを行っていると、エンジン内にカーボンが堆積されます。そのまま放置すると出力不足や機関損壊をおこし、最悪の場合は火災を発生させる可能性があります。そのため1年に1回は30%以上の負荷運転を行い、堆積されたカーボンを燃焼排出させる必要があります。自家発電設備機の負荷運転は当社に当協会として、消防設備の必要出力値を考慮、一般的な目安として消防予172号の点検要領に基づき、定格出力の30%以上、30分以上の連続運転にて確認することを推奨しております。『定格出力の30%以上、30分以上』の表記は、当協会推奨方式としてご覧ください。